美容室 開店のために

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美容室を初めてオープンさせる人のために

美容室業界の動向

1990年代に“カリスマ美容師”という言葉が流行し、世間の注目は美容室に一気に集中。マスコミはこぞって美容室(ヘアサロン)の特集を企画し、テレビはたくさんの特番を組みました。

当時の“カリスマ美容師”は、一日に30~40人以上のカットをすることも珍しくない状態。かつてない美容室ブームが到来し、主要都市では50坪以上の高級店が軒を並べました。また、それとは逆の流れでワンコインカットを謳低価格店などの店舗も登場。こうして真逆の2つの流れが生まれるなか美容室業界は急成長を遂げていきます。しかしこの流れは、2000年あたりから徐々に下降し始めます。  

全国の美容師数は、平成11年から平成21年までの10年間で約1.3倍、美容室数は約1.1倍に増加しました。美容室数に関しては平成17年以降、増加の伸びが少なくなってきていますが、新規開店率は常に廃業率を上回る状態で、競合店が参入し続けている状況には変わりません。当然、美容室業界全体で競争が激化し、平成21年には9,779店鋪が開店、7,527店鋪が廃業に追い込まれています。平成21年現在で全国の美容室数が221,394店鋪なので、全国の美容室の約3.4%が廃業したことになります。100軒の美容室があれば3~4件は廃業する時代を迎えたと言えるでしょう。

一方、この数字は届出ベースです。自宅で開業している美容室の場合は、ほとんど営業をしていなくても廃業届を出さない場合があると考えられます。美容室の激戦区では同一商圏内に60店、半径1.5キロ以内に69店、人口13,000人あたりに33店というケースもあるようです。店舗数が少ない場合でも半径1キロ以内に10~11店が競争を展開しているのが現状です。

シニア層向けのサービスが注目されています!

最近注目されているのが、シニア層に向けたサービスです。これは美容業界に限ったことではありませんが、富裕層のシニアに向けたカラーリングやエイジングサービスが注目されています。

オープンまでの流れ

(※上記のポジショニングマップ参照)

(1)どんな美容室にするかお店のコンセプトを決める

(2)物件を探す、コンセプトにあった立地、市場を自分の足で探す

(3)美容室の店舗イメージを考える。雑誌やインターネットでイメージをピックアップする

(4)店名を決めて、ロゴのデザインも考え店舗のイメージを固める

(5)事業計画を立てる。資金計画を考える。創業支援や助成金もチェックする

(6)店舗設計を依頼する(設計事務所または設計施工会社)施工金額を伝える

(7)見積もりは数社から取る(相見積もり)

(8)仕入れ業者を探す

(9)保険に加入する(火災保険当)

物件探しで注意したい点

美容室オーナーに開業するまでに一番大変だったことを聞くと、物件探しをあげる人が多くいらっしゃいます。理想の物件に行きつくには時間や手間が掛かるし、ある程度の妥協も必要。そこで美容室物件を探すポイントを整理してみました。
(1)はじめから不動産屋さんに行かず、コンセプトにあった立地、市場を自分の足で探す。

(2)物件の金額、敷金・家賃、管理費、販促費、自治会費など付随した費用の確認をする。

(3)以前の店が物販店の場合は用途変更(建築確認)が必要な場合があるので、用途の確認が必要となる。

(5)設備容量や位置を確認、特にヘアドライヤーの電気量が大きいので電気容量をチェック、排水の管径、給水管径のチェック、トイレや浄化槽の有無。2階の店舗の場合は、防水の範囲をチェックも必要です

(6)外装の制限があるのか? 看板やメニューボードは外部に出せるのかなど

(7)隣近所との関係、どのような人が管理しているのか、またどのような人が住んでいるのかなどのチェックが必要です。

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